"ネイティブ英語"で英語を学ぶ

ネイティブ英語による英語学習

ever -過去と未来

"ever"の意味と使い方の例を紹介します。"ever"は「これまでに」と教わった方も多いと思いますが、"ever"には次のように過去と未来の意味があります。

過去:「これまでに」のように過去のある時点から現在までを表す。

未来:「これから」のように現時点からずっと先までを表す。

これら2つの意味の"ever"を使った例を紹介します。

would 2

"would"は様々な形でネイティブの会話に登場します。学校で習うのはIf節の仮定で使われるパターンですが、実際にはIf節を伴わない使われ方のほうが圧倒的に多いです。この記事では"would"の使われ方でよく出てくる↓の3つを紹介します。

  1.  If節が無くても仮定要素を含むパターン
  2.  希望、想像を表すパターン
  3.  否定語を伴って「どうしても」のように拒否を表すパターン
  4.  "why"や"how"を伴って「まさか」「いったい」を表すパターン

1. If節が無くても仮定要素を含むパターン

If節が無くても文中に「~なら」という仮定要素を含む場合に"would"が使われます。

 例:How would he respond to that?

 (彼だったらそれにどう反応するかな?)

この例では主語が「~だったら」という仮定要素になります。

 例:It would be nice to go outside today.

 (今日出かけたら気持ちいいでしょう)

この例でも主語の"It"が仮定要素になります。"It would be..."の形はよく使われます。

2. 希望、想像を表すパターン

「きっと~だろう」のように希望や想像を表す時にも"would"を使います。

 例:It would be fine tomorrow.

 (明日はきっといい天気だよ)

3. 否定語を伴って「どうしても」のように拒否を表すパターン

否定語を伴う"wouldn't"は「どうしても」「頑なに」という拒否を表します。

 例:He wouldn't take any money from his father.

 (彼は頑なに父親からお金を受け取ろうとしなかった。)

4. "why"や"how"、"never"を伴って「まさか」「いったい」を表すパターン

"why"や"how"、"never"を伴って「まさか」「いったい」という意味を表します。

"get"を使いこなす

"get"は様々な意味を持ち、使い方にも多くのバリエーションがあります。"get"を使いこなせれば、それだけでかなりの英語力UPが期待できます。ここでは一気に"get"の意味と使い方と例文を紹介します。

① 受け取る、得る

I got a phone call from her.

(彼女からの電話を受け取った。)

I get annual income of a hundred thousand dollars.

(私は10万ドルの年収を得ている。)

I got admission into the university I've applied to.

(私は出願した大学に合格した。)

② 手に入れる、稼ぐ、買う

He gets a lot of money.

(彼はたくさんのお金を稼ぐ。)

I got a cup of coffee at the convenience store.

(私はコンビニでコーヒーを1杯買った。)

I've got your back. (慣用句)

(直訳:私はあなたの背中を手に入れた ⇒私はあなたの味方だよ。)

③ 買ってあげる、もたらす

I got my son a new toy.

(私は息子に新しいおもちゃを買ってあげた。)

He has got his client triple the money.

(彼は顧客に3倍の金をもたらした。)

④ 取ってくる、持ってくる

She got us a takeout (takeaway).

(彼女はテイクアウトを持ってきてくれた。)

⑤ 間に合う

We somehow got the train.

(私たちは何とか電車に間に合った。)

⑥ 理解する

I got your point.

(私は君の要点を理解した。)

OK, I get it.

(よし、分かった。)

⑦ 連れて行く

I had to get him to the hospital.

(私は彼を病院に連れて行かねばならなかった。)

⑧ get + 過去分詞 ; ~される

You're trying to get invited to Thanksgiving dinner.

(君は感謝祭のディナーに招待されようとしている。)

Can you get dressed now?

(今すぐ着替えてくれない?)

⑨ get + 人 + to do ; 人に~させる

I'm going to get my doctor to see me tomorrow.

(明日、医者に診察してもらいます。)

How did you get her to do that?

(あなたはどうやって彼女にそれをさせたの?)

⑩ get + 人 + 過去分詞 ; 人を~の状態にする

I got her drunk.

(私は彼女を酔わせた。)

⑪ get to ; ~するようになる、~できる、~する機会がある

⑫ get in ; (中に)入る、到着する、入学する

She didn't get in.

(彼女は入学できなかった。)

⑬ get around to ; (長い時間をかけて)ようやく~の機会を得る

The company got around to the announcement.

(会社はようやく公表した。)

You're getting around to telling me now.

(あなたは今になってようやく私に話してくれている。)

⑭ get ~ straight ; ~をはっきりさせる、~の要点を整理する

Let me just get this straight.

(まずは私にこれをはっきりさせてほしい。)

⑮ get at ; ほのめかす、暗示する

What are you getting at?

(君は何が言いたいんだ?)

⑯ get up to speed ; 状況を把握する

I'm just getting up to speed.

(私はまさに状況を把握しているところです。)

⑰ have got to ; ~しなければならない

You have got to protect your assets.

(あなたは自分の資産を守らなければならない。)

⑱ get away with ; ~の処罰(罪)を免れる

パターン化 2

ネイティブの英語を聞き取るのが難しい要因の一つは、発音が省略されたり、単語同士が連結されること。対策として、省略や連結に慣れることも大切ですが、文の構造をパターン化して覚えることも有効です。いくつか例を挙げながら、よくあるパターンを紹介します。

まずは下の例のように、本文節⇒if節のパターンです。「~だったら」という仮定の文はネイティブの会話によく出てきますが、"would"や"if"がしっかり発音されることはほとんどありません。その為、本文節、if節という流れから文の構造を掴めるようにしましょう。

次は"what are you going to ~?""what I am going to ~"のパターンです。これもよく出てきますが、下の例のように、"going to"は"gonna"となり、"what"以下は連結されます。これも頭で考えなくても、意味を理解できるように慣れておきましょう。

次は動名詞を主語にするパターンで、これもよく使われます。また下の例のように、使いこなせると、より自然な英語を話せるようになります。

 

could

"could"を使った表現をまとめてみました。文法の説明だけで身につけるのは難しいので、例文を参考に色々な"could"の使い方、ニュアンスを掴んでください。

(1) could ~

単純に"can"の過去形の「できた」ではなく、以下の意味を表します。

 ・できるけど、どう? (提案)

 ・できるけど、実際できない (仮定)

下の例の"I could."は、「できないんだ」という意味になります。

(2) could have ~

"could have + 過去分詞"は、以下の二つの意味を表します。

 ・~だったかもしれない (推測)

 ・できたのに、実際しなかった (仮定)

下は推測の意味を表す例です。

(3) how could you (not) ~?

この"could"には「いったい、どうして!」という強いニュアンスがあります。

下の例のように相手に不満がある時などに使われる表現です。

(4) could not just ~

この"could"には「こんなことさえできないのか」、「なんでできないのか」という

ニュアンスがあります。下の例のようにこちらも少し批判的な表現です。

(5) could not have ~

この"could not”はいくつかの意味があります。分かりやすいのは下の二つの例文です。

 ・The children could not have been out at night.

  (子供たちは夜は外出しないはずなのに、外にいた)

 ・I could not have finished this work without you.

  (あなたがいなかったら、この仕事はできなかった。あなたのおかげでできた)

また同じように逆の意味を持ちつつ、下の二つの例は「なんで」というニュアンスが含まれます。

この中で、以下の文で"could not have"が使われています。

Guy couldn't have been harder to see if he was trying.

直訳は「仮にわざとやろうとしても、そんなに見えづらくなれないぞ」ですが、「なんで、そんなに見えづらくしたんだ」という意味を含みます。

ここでも、以下の文で"could not have"が使われています。

That couldn't have come at a better time.

直訳は「都合の良い時には見つからなかったのに」ですが、「なんで今更、見つかるんだ」という意味を含みます。

 

これらの例のように"could"を使う表現は文法の理解も大切ですが、ちゃんと頭に定着させるには例文を覚えて、学ぶことが一番の近道となります。

 

パターン化

ネイティブの英会話についていくのは難しい。でも、会話にはパターンとリズムがありますので、それを少しづつ、頭に定着させることで、早い英語についていけるようになります。この記事では、ネイティブの会話でよくあるパターンを含む例文を、いくつか紹介しています。

 

would rather -むしろ~したい

この記事では"would like to""would rather"について解説します。ポイントはどちらも仮定の"would"であるということです。まずは"would like to"について以下の2つの例を比べてみます。

<私はコーヒーが飲みたい>

(1) I want to drink coffee.

(2) I would like to drink coffee.

どちらも意味は同じですが、"would like to"は仮定を表すので、"もし頂けるなら"というニュアンスを含みます。その為、"I would like to drink coffee"の方が丁寧な言い方になります。

次に"would rather"について次の例を見てみましょう。

<この会社をあなたに取られるくらいなら潰してしまったほうがマシだと思ってる>

I would rather see this company worth nothing than let you have it.

"would rather"は"むしろ~したい、~したほうがいい"という意味です。"would"が使われているので、"どちらかといえば"という仮定のニュアンスが含まれます。

 

"would like to"も"would rather"も、"頂けるなら"や"どちらかといえば"等の仮定のニュアンスを意識することで適切な使い方ができるようになります。