"ネイティブ英語"で英語を学ぶ

ネイティブ英語による英語学習

would

この記事では仮定法の"would"について海外ドラマ"SUITS"のシーンを例に使い方を解説します。まずは以下の例から。

<たとえ君が勝ってもキャリア上、何の得にもならないような案件を与えたんだ>

I gave you a nothing case so that when you did win, it would still do nothing for your career.

"when you did win (もし勝ったら)"の仮定なので、"will"の過去形"would"が使われています。この"would"は ”(もし勝ってたら)~だろう(けど、負けた)"という現在の仮定を表します。以下に分かりやすい例を紹介します。

<雨じゃなかったら気持ちよかったのに>

It would be nice, if it were not raining.

次の例も同じように"would"が使われています。

<私が契約解除の約束を受け入れたら、訴えないって言っただろ>

You said, if I accepted the severance agreement, there wouldn’t be a lawsuit.

もし"accept"したら、という仮定に対し"would"が使われています。

次の例は"if"文がないケースです。

<リキッドの水を飲んで頭が良くなるなんて誰も信じないでしょう。誰がそんなに愚かなんだろう?>

No one would actually believe that drinking Liquid water would raise your IQ. I mean, who would be that stupid? 

"No one would believe.. (誰も信じないだろう)" や " who would be.. (誰が~なんだろう)" には "まさかそんな人がいるはずがない"というニュアンスが含まれます。

<君は現れてくれると思った唯一の人です>

You’re the one person I knew would show up. 

ここでは"君だったら..."という仮定のニュアンスが含まれます。次の例も"if"文以外に仮定のニュアンスが含まれる例です。

<たぶん誰かが一千万ドル以下の取引は司法省の注意を引かないであろうことを見つけたんだ>

Maybe someone figured out that any trade under 10 million dollars wouldn’t draw the DOJ’s attention. 

"any trade under 10 million dollars" に "もし一千万ドル以下なら"の仮定のニュアンスが含まれています。

<君だったら後をつけてくる>

you would have me followed.

<あまりに長くなるなら待たない>

I wouldn’t wait too long.

<報告しないといけなくなったら嫌だろう>

I would hate to have to report.

<この人を出し抜くにはあなたがやろうとしなかったことを考えるしかないんじゃないかな>

Maybe I think the only way to get ahead of this guy is to think about what you wouldn’t do. 

"what you wouldn't do"には"あなただったら"という仮定のニュアンスが含まれます。

次の二つはスタンダードな"If"+"would"の例です。

<もう少し筋肉がついてたら、そんなに痛くないんじゃないの>

It wouldn’t hurt so much, if you had thicker skin. 

<死んでたら、どうやって回収するんだ?>

If you were dead, how would I collect? 

次はIf文の過去の仮定で使われる"would have"です。実際に起こらなかった過去の仮定文の後で"~であったのに、実際は~ではなかった"ことを表します。

<あんなことをしなかったら、私が本当に恩を感じたのに>

if you hadn’t done that to me, I actually would have owed you one. 

"owed you one"は直訳すると"あなたに一つ借りができた"という意味です。次も過去の仮定のケースです。

<一緒に働いたら本当に楽しかったのに>

It would have been so much fun to work together.  

"to work together"が"もし一緒に働いていたら"という過去の仮定のニュアンスを含んでいます。

次は通常とは仮定法の"would"の意味が異なる例です。

<なぜジガンの奴は抵抗さえしないで顧客が収監される取引に応じようとしたんだ?>

why would that Zegan guy agree to a deal that puts his client behind bars without even putting up a fight? 

この"would"は"(しきりに)~しようとした"という過去の意志を表します。

次も通常の仮定法の"would"の意味が異なる例です。

<よくタバコを一緒に吸ったものだ>

we would share a cigarette. 

この"would"は"(昔は)~したものだ"という過去の習慣を表します。

 

"would"を使った表現は海外ドラマでもよく出てきます。また適切な使い方を覚えると英会話で使う場面も増えてくると思います。